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2016年5月 8日 (日)

季節の唐揚げ

 5月4日(水) さち(最寄駅:近鉄大阪線・近鉄下田)
 「さて、もう一杯」と少し歩いて行くと、市役所の前に赤提灯が光っているではありませんか。「さち」さんの看板には「家庭料理」と書いてあります。
 でも、お店の中に入ると、使い込まれた大きなL字形の白木のカウンターと、その背後には、つなげても仕切っても使えるよう設計された小上がりが3卓。こりゃ、家庭料理というしつらえではないですね。女将さんに話を聞くと、元々小料理屋としてオープン、その後、時代の流れに合わせ、今のような居酒屋スタイルのお店に衣替えしたのだそうです。ホワイトボードには、季節のアテがいろいろと見事な字で書かれています。女将さんの手ですね、風情があります。
 生ビールを頼むと、付き出しに「おでん」が出ました。
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「ダイコン」(写真手前)、「がんもどき」(その奥)と「コンニャク」(写真右)です。嫁たぬきは丁寧に隠し包丁の入ったコンニャクが、特に美味だと喜んでおります。おっちゃんは、煮崩れないよう優しく炊かれたダイコンのホクホク感に感動しました。
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もうひと皿、「スジ肉」も非常に丁寧なお仕事。適度に歯ごたえを残しつつ、余計な脂と臭みがシッカリ抜けたスジ肉は、ダシがじんわり浸みて旨うま。
 おっちゃんは定番メニューから「ゲソの唐揚げ」をお願いしました。
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見事な揚げ上がり。鮮魚居酒屋を標ぼうしながら、まともなゲソ唐やゲソ天が出てこない店もある中、サクっ! プリっ!と、「これぞゲソ唐」っちゅう感じです。
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添えられた一味と醤油マヨネーズが泣かせるじゃないですか。この組み合わせって、誰が考えたんでしょうねぇ(この前も書きましたね…笑)。特に、イカやミリン干しにはベストマッチですよ。「下品な味になる」とか言ってはいけませんよ。毎日飲むビールや普通酒には、そんな庶民的な味こそ合うんじゃないですか。
 次も定番メニューから「ダシ巻き」にしましょう。
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ダシがシッカリ効いてますが、ちょっとおしゃべりしている間にダシ汁が浸み出てしまってドボトボになったりはしません。アツアツでも、そして冷めても旨いエエお仕事です。添えてあるダイコンおろしは辛み大根じゃないですか。たまりませんねぇ。
 嫁たぬきと「いいお店やねぇ」とほっこりしていると、「あちらのお客さんからいただいたアマゴを揚げました。よかったらどうぞ」と、女将が勧めてくれました。
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おぉ~、釣りたてのアマゴの唐揚げ。春先のアマゴにしては、エエ形ですよ。久しぶりに釣りに行きたくなりますねぇ。淡白な白身からじんわり浸み出る上品な甘味を含んだ旨味、渓流の女王にふさわしい気品があります。どうも、ごちそうさまです。
 そろそろ仕上げの一品をいただくとしますか。実は、店に入った時から締めは決めてたんですよ。
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「にゅうめん」です。奈良といえば三輪素麺が有名ですが、ここのはなぜか小豆島素麺です。常連さんからいただいた小豆島素麺が旨かったので、ずっと使ったはるそうです。もうちょっと暑くなったら、冷やし素麺でいただかないといけません。素麺の必需品「素麺シイタケ」こと、シイタケの旨煮は自家製だそうです。そりゃ、ぜひまたいただいてみないといけません。
 お料理は本格ですが、常連さんたちや女将さんの醸し出すほっこり感。これが看板の家庭料理という“枕詞”のゆえんなんだな、と思いました。

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